Zero-Two BLOG

多様なニーズに応えるサイトづくり(フォーム編)

2023.02.09 Webデザイン

こんにちは!Zero-TwoのDです。

これまでは、お問い合わせフォームやウェブサービスを利用する際に「男性」「女性」のどちらかの性を選択するのが一般的でした。昨今では、ダイバーシティへの理解が進み「男性」または「女性」のどちらかしか選べないというのは、LGBTやLGBTQといった性的マイノリティーを考慮した時に不親切のように感じます。

LGBTやLGBTQなどへの理解促進が世界的なスタンダードになりつつある今、これまでの二択式の性別選択における課題などについて考えます。

LGBTとは?

LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字合わせた言葉です。
無数に存在する性のあり方の中から、からだの性、心の性、好きになる性といった3つの要素からLGBTを考えることができます。

レズビアン(Lesbian)
心の性と好きになる性が女性で一致

ゲイ(Gay)
心の性と好きになる性が男性で一致

バイセクシャル(Bisexual)
好きになる性が心の性に対して両性(異性・同性)

トランスジェンダー(Transgender)
からだの性に対し、心の性が不一致、違和を感じる方

※LGBTQとは、性認識が決められず悩んでいる方をクエスチョニング(Questioning)といい、LGBTよりも幅広く様々な性のあり方を示す言葉です。

男性・女性しかない性別選択

「性別を選択する」行為自体に苦痛を感じることもあるそうです。
自認する性として生きたい、生きている方々に対し、からだの性を選択させることになっています。
また、そもそも男女の二択、どちらかに当てはまらない方々、いわゆるXジェンダーの方々にとっては、男女のどちらか一つを選べないのです。

こうした背景を踏まえて、「性別を教えてください」という抽象的な質問ではなく、より具体的な「自認する性別を教えてください」といった工夫をすることが必要になります。

第3の選択肢を追加する

「その他」や「回答しない」「カスタム」といった、第三の選択肢を設けているフォームもあります。

※「その他」という、第三の選択肢を設けていることで、救われる方がいる一方で、自分は”その他”じゃない。といった声もあります。

Facebookでは「カスタム」を採用しており、自身で入力が可能な仕様になっています。

Facebook

▲Facebook プロフィール編集(https://www.facebook.com/

Spotify

音楽ストリーミングサービスの「Spotify」では、 「ノンバイナリー」「無回答」「その他」と複数の選択肢があります。

▲Spotify 会員登録画面(https://www.spotify.com/jp/signup/

今回は、お問い合わせフォームや会員登録画面によくある、性別選択欄に着目してみました。

世界中から自由にアクセスできるウェブサイトは、以前から多様性を意識すべきという流れはあります。しかし、日本国内ではそうした点はまだまだ時代に追いついておらず、マイノリティが排除されたガラパゴス化が続いています。

ユーザーのことを想い、社会から排除をなくしていく、、、そんなデザインが理想です。感じている困難を知り、その課題を発見して改善することの必要性を感じました。

株式会社Zero-Twoでは、ダイバーシティ&インクルージョンへも積極的に対応しています。